最近にわかに「電気工事士って儲かるのでは?」という言説がネット上に飛び交っております。
事業者によるとしても個人経営で年収1000万円を超えることもあります。
出ていく費用も大きいので、手元に残るのは少なくなりますが、平均年収に着目するなら506.8万円※と建設業のなかでも高い水準。
今後も電気工事士に需要はあるのでしょうか。
今回は、電気工事士の将来性について解説したいと思います。
もし目指したいという方がいらっしゃいましたら、参考にしていただけると幸いです。
※厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag 電気工事士 より
■ なぜ、電気工事士に将来性があるのか
結論から言うと、電気工事士の将来性は大いにあります。
理由としては以下のものが考えられるからです。
・ITは今後も拡大する
電気と一蓮托生の関係にあるのがIT。
GAFAに代表されるように、IT業界は今後も伸び続けます。
このITを支えるのは電気なので、電気工事士による配線工事や保守などがないと、生活が立ち行かなくなるかもしれません。
現在はキャッシュレス決済といった、デジタル上での金銭のやり取りも普通になってきましたので、万一停電に陥ると買い物もできなくなります。
・オール電化や電気自動車の需要増
大手ハウスメーカーでは、太陽光発電を取り入れたZEH(ゼッチ)住宅といった、電気を効率よく使える住宅を多く発表しています。
日本はエネルギーの供給を輸入に頼っている状態なので、現状電気代の価格高騰に見られるように、エネルギー価格が不安定です。このようなデメリットを無くそうとして、政府は住宅の普及を進めています。
また、電気自動車についても、同じような取り組みが進行中です。
2035年までに、乗用車の新車販売を電気自動車にすべて置き換える方針が決められており、今後充電に必要なEVコンセントの設置が各家庭に必要になる、と言われています。
これらの設備を整えるのにも、電気工事士の力が欠かせません。
・不況の煽りを受けにくい
インフラである電気を取り扱うため、不況の煽りを受けにくいのも特徴です。
コロナ禍では、さまざまな業界が打撃を受けましたが、電気は生活にも産業にも必要とされるものなので、そこまで大きなダメージはありませんでした。
在宅ワークという形態もでき、無線通信だと情報漏洩につながる恐れから、自宅のネット回線を有線に見直す動きも見られました。
・AIの代替は難しい
AIに仕事を奪われるのではないか、という危機感がどのような仕事でも言われていますが、現状電気工事は人の手でないと難しいです。
点検などの簡単なものは代替も可能かもしれませんが、配線の接続などは手先が器用でないと務まりません。もしそれをロボットで再現するとなると、人件費よりも高くつくでしょう。
ただ、スマートフォンのワイヤレス給電に代表されるように、遠隔で電気を供給できる技術が発展すれば、ある程度の仕事が簡素化するかもしれません。
・今後、希少性が高くなる
電気工事士は業務独占資格のため、資格を持っていないと仕事ができません。
お医者さんと同じですね。
この資格の壁が加わるほか、少子高齢化などが影響して、電気工事士は全体的に少なくなっていくと言われています。
しかし、電気はITの躍進からも分かるように、昔よりも必要性が高いです。よって工事の数は今後も増えていくので、電気工事士はより重宝される存在になるでしょう。
■ 電気工事士になるには
電気工事士は国家資格なので、試験に合格しなければなりません。
国家資格、と聞くと難しいイメージがありますが、電気工事士は比較的取得がやさしい部類に入ります。
令和4年の合格率を例に上げると、このような結果です。(小数点以下切り捨て)
試 験 | 学科試験 | 技能試験 |
---|---|---|
第一種電気工事士 | 約58% | 約62% |
第二種電気工事士 | 約55% | 約72% |
試験が2つあるのでどちらも合格しなければいけませんが、ストレートなら第一種で約35%、第二種なら約39%ほどになります。
同じ国家資格のなかでも人気の高い宅地建物取引士は、合格率が例年15~17%なので、比較するとまだやさしい、というのが分かるのではないでしょうか。
勉強は必須ですが、高校生でも取得している方はいらっしゃるので、知識がない状態からのスタートでも十分手が届くでしょう。
なお第一種については3年以上の実務経験がないと免状交付ができないので、試験に合格する前か合格した後に経験を積まないと、第一種が携われる工事にはつけません。
参考元:一般財団法人 電気技術者試験センター 「第一種電気工事士試験」>>
一般財団法人 電気技術者試験センター 「第二種電気工事士」>>
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未経験でも現場で仕事を少しずつ覚えてもらいながら、資格取得を会社がサポート。
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民間から公共まで、幅広い電気工事に携われますので、普通の電気工事士よりも多くのことが学べる環境です。
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ご連絡、お待ちしております。
■ まとめ
電気は今後も需要を伸ばしていく産業のため、一度資格をとれば困ることがない電気工事士は将来性があるでしょう。
もし興味があれば、電気工事士の試験問題などをネットで調べてみてはいかがでしょうか。